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過去の失敗や未来の不安で仕事が手につかない!そんな時は「瞑想」で今に集中するトレーニングを【頭を「からっぽ」にするレッスン】

カテゴリ: 読書

テンパってしまって、今やらなくてはいけない勉強や仕事が手につかないという事が、昔からよくあった。

その理由は常に、自分中から湧き上がり続ける「感情」で頭が一杯になってしまい、今やるべき事に意識を向ける余裕がなくなってしまっていたからだった。

過去と未来のせいで今が阻害されている

その「感情」とは一体何か?

冷静になって考えてみたら、それらのほとんどは過去と未来に関する事ばかりだった。

過去の事

  • 誰かに嫌な事を言われた
  • 逆に誰かにひどい事を言ってしまった
  • 自分がやってしまった失敗
  • 後悔の念

これらはもう変える事のできないもの

未来の事

  • このままだと駄目になるんじゃないかという不安
  • リスクばかり考えてしまう悲観論
  • 逆に楽しみでしかたない明日のイベント

これらはまだ訪れていない不確定なもの

はっきり言って、どちらも「今」考えてもしょうがない事ばかり。特に未来に関する不安や悲観論に関しては、尚の事「今」目の間にある仕事に集中しないと、払拭できないはず。にも関わらず、私は「今」やるべき事に集中する事がなかなかできない。

  • 今に集中したい
  • 過去や未来の余計な思念を払拭したい
  • 仕事の生産性を上げたい

そんな思いから本書を購入し、瞑想を生活の中に取り入れてみたのだった。

頭を「からっぽ」にできなくて全然いい

本書のタイトルを否定するようだが、実は頭を「からっぽ」にできなくても、まったく問題ない。というか「からっぽ」すなわち「無の境地」なんて簡単に獲得できるものではない。

目を瞑って思念を止めようとしても、次から次へと思念は勝手に湧き上がる。それを抑え込む事なんて、瞑想を始めたばかりの人間にはハッキリ言って不可能と言っていいだろう。

瞑想に失敗する人、上手くいかない人のほとんどは

  • 無の境地こそが瞑想
  • 思念を止められないと駄目

この思い込みがあるからだと思われる。

考え方としては、勝手に湧き上がる思念を生み出す自分とは別に、それを俯瞰で冷静な視点で眺める主軸としての自分をイメージするのが良いだろう。

次から次へと湧き上がる思念を、道を走る車とすれば、それを道の外で眺めているのが自分。

車は何台も何台も道を走り続けている。その道を通行止めにして車が通らないようにしようと思ってはいけない。むしろどんどん走らせたらいい。大事なのは、それらを道の外から俯瞰で眺め続ける事。

次から次へと車はやってくるが、同時にどんどん去ってもいく。湧き上がる思念に良いも悪いもない。湧き上がる事自体もまったく悪くない。眺めて流して上げればいい。

ところが、途中で強い思念に引っ張られて、その車に自分が乗ってしまう事がある。思念に乗っかると、思念は膨らんで暴走する。頭の中がそれに支配されてしまう。

しかし、それは良くある事。気にしなくていい。

思念に乗ってしまった事に気づいたら、その車から降りて再び道の外に戻れば、それでまったく問題ない。

  1. 思念は放っておく。止めようとしない。
  2. 外から静かに眺めて思念が去るのを待つ
  3. 思念に乗ってしまった事に気づいたら降りる
  4. 元の場所に戻ってまた眺める

この繰り返しでいい。毎日続けていくと、だんだん思念という車の数と頻度が減ってくる。そしてほんの数秒「無」に近いような感覚がやってきたり、やってこなかったりする。

でも、その「無」を目指す必要は全然ない。

その前段階である「湧き上がり続ける思念」と「私」を切り離し、「思念」に影響されない「私」を確立する事が可能であると、瞑想という言わば脳のトレーニングを通して、理解できるようになるだけでも、価値は十分にあると思うからだ。

私の瞑想のやり方

本書では10分瞑想を薦めているが、私はさらに短い5分から始めた。

静かな環境を作るために耳栓を使用。スマホでタイマーをかけて、耳栓をしても聞こえて、なおかつ驚かないレベルの音を選んだ。

最初の頃はタイマーなしで、やっていたのだが、瞑想中に止め時を考えてしまうようになったので、それらの思考を一切考えなくて良いようにタイマーを採用する事にした。

セオリー通りに呼吸に集中、次に身体に意識を集中。頭から足先までスキャンするように、身体の状態を観察していく。私の場合は、皮膚の痒み、筋肉の張りや凝り、左右のバランスなどを感じる事が多い。

慣れてきた今は10分に伸ばして、1日2回、仕事を始める前と、夕方か夜の残業の仕事の途中でやるようにしている。

寝る直前にベッドに横になってやる瞑想もあり、本書でやり方が説明されているが、これは私だけなのかもしれないが、なぜか横になる瞑想だと、思念の数が立ち上がりから半端なく、その思念に簡単に乗ってしまい、また乗ったら最後なかなか降りられないという状態になる事が非常に多いので、やらないようにしている。

瞑想を続けて変わった事

瞑想を続けてもうすぐ一ヶ月。

瞑想直後は、とても頭がスッキリとクリアになり、リセットされたような感覚がある。そのため仕事スタートさせる直前や、午後や夕方、夜の残業中などの、根を詰めすぎて頭が疲れているなと感じた時や、仕事の種類が変わって頭を切り替えたい時などに行うと、高い効果を感じる事ができる。

パソコンのデフラグや、再起動をかけた感覚に近いかもしれない。

ストレッチとセットで行うと心身ともにリフレッシュできてオススメだ。

また瞑想直後だけでなく、普段の生活の中で強く感じる事が「頭の中が静かになった」というもの。これが瞑想の効果として一番大きいかもしれない。

瞑想を生活に取り入れる前の私の脳内は、延々と喋り続ける思念で埋め尽くされて、常にグルグルと思考を続けていたような状態だった気がする。要は瞑想中における思念という車に乗ってしまい、降りられず暴走している状態だ。

そんな状態が四六時中続いていたのだとしたら、いろいろな弊害が出て当然な気はする。キャパが小さい、テンパりやすい、思念に囚われて仕事が手につかない。それらの元凶がこれだったのかもしれない。

「頭の中が静かになった」今、考え方や行動がシンプルになったような気がする。無駄がなくなり、即行動に移せるような、ポジティブな感覚が備わりつつあるように思う。

当初の目的であった集中力や生産性向上という面でも、この結果はプラスに働いていると感じている。

今後も瞑想は続けていくが、10分以上時間を伸ばそうとか、「無の境地」を目指そうという気持ちはまったくない。なぜならそこまで高い目標を掲げなくても、高い効果を感じる事ができるから。

瞑想は皆が思っているより難しくない。

本書は、簡単なレベルから少しづつステップアップしていってくれるので、瞑想初心者や、瞑想挫折者にオススメだ。

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サムリ
ロコネット代表 フリーランスとして活動して20年、地域情報ブログに携わって10年 趣味はゲームとアウトドア、映画鑑賞、愛犬家、二児の父
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